目に映るものすべてが新しい
ずいぶん 遠くへ来たもんだ
マラケシュに来ている
自分史上最高に遠くへ来た
何重にも重なる祈りの声
解読不可能な文字
何処からともなく聴こえる異国の音楽
熱気を帯びた匂いや空気が
皮膚に纏わりついてくる
はい 実はビルボード東京であった
パティスミスのライブにも行ってきました
ものすごく近くで観たわけですが
パティの着てたジャケットが着古されすぎてて
ほつれてたり シミがついてて
それが またすんごく良い
手をヒラヒラさせて唱う彼女
隣で最高にエモーショナルなギターを奏でるレニーケイ
この銀髪の二人のロッカー 誰も敵いません
初めて パティスミスを生で見た
圧倒的な存在感
唯一無二で
尊く 美しい 生命体
もう 「人」という次元じゃない
(ライターの友人が”生命体”と言ってたのがピッタリなので拝借)
フィリップグラスの演奏
それに合わせた 詩の朗読
魂の叫びは 性別も年齢もまったく関係なく
アーティストとは 永遠に もがき さけび
他者に 人生の疑問を投げかけ続ける
そんな気がした
彼女を見ることができて 幸せです
長年の友が撮ってくれました
photo by yuta kaji